子供が親に会いたいのも権利……なのに勝手にとられてしまう | 共同親権ニュースドットコム
親の離婚を経験した、中山あゆみさん(仮名)からご寄稿いただきました。 この原稿については、小島太郎さんがご本人と連絡を取りあう中で実現したもので、そのやり取りについても後半掲載しております。 中山さんより、kネットのサイトに紹介することについては、ご了承を得ています。以下。 親と引き離された子ども時代を経験した立場からお伝えしたいことがあり 私自身の経験をお話させたいただきます。 私が5歳の時に両親が離婚しました。もう半世紀近く前の事なので今よりもずっと離婚には世間の目が厳しい時代でした。 私には弟が2人いたのですが、一番下の弟はまだ乳飲み子でした。 今と違って離婚に厳しかった時代なので母親は子供を3人も連れて行くのは 無理と判断し、乳飲み子だけ連れて家を出ました。 現実には父親に追い出された状態でした。 私は5歳でしたが、いかに父親が理不尽な事をしていたか知っていたので、 (父親の不倫からの母親に対する暴力、暴言)私は母親について行きたかったです。しかし、父親は公務員で大した財産も給料もなく仕送りだって見込めなかったので母親は諦めるしかなかったのだろうと思います。 私はそこまでは考えられなかったので母親に捨てられたと感じていました。 でも母親には会いたかった。 離婚後に母親が私に会いに来てくれると、近所の人が父親に言いつけたり 学校に母親が会いに来てくれると先生が父親に言いつけたりしていました。 そのおかげで母親は父親に何度も暴力を受けました。私はその現場を何度も見ました。 そういう状態を何度か繰り返した挙句に母親は会いに来なくなりました。 私が母親に会いたいと言うと、父親は「誰に養ってもらっているんだ、そんな事は大人になってから勝手にしろ」と何度も言われました。 私は,父親の不倫相手であり、再婚相手である女性に暴力を受けていたので何度も母親に会いたいと言いましたが、母親に会う事は叶いませんでした。 子供の気持ちや意見など、片方の親の意向だけでどうにでも左右されてしまう理不尽さでした。子供は成長もするし、意思だってあります。
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