裁判所職員に読ませたいイソップ寓話

国が被害を無視する不当な親子断絶強要問題

コロナ禍で別居親子が今まで以上に引き裂かれる社会問題が起きている。

中小企業経営者が倒産危機におびえ、労働者が失業危機におびえるなか、給与が保障され続ける裁判所職員らは期日を開かないことにより仕事を大幅に減らすことができている。

法務大臣は、相変わらず、実子誘拐や不当な親子断絶強要問題を養育費徴収強化に変換させるのに余念なく、不当な親子断絶強要問題の実態には感心が無いので、複数の市民団体が緊急調査をし、報道機関に提供し公表するしかない事態になっている。法治国家として末期的症状だ。

「新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言で家裁の審理が中断し、別居中の子どもに会えないケースが相次いでいるとのアンケート結果を当事者団体がまとめ、裁判を早急に再開するよう求める要望書を27日、最高裁に郵送した。」2020.4.27 共同通信
「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で離婚や別居で離れて暮らす親子の「面会交流」が減少し、今年3月以降に4割以上が一度も子供と会えていないことが、民間団体「共同親権草の根活動」が実施したアンケートで分かった。コロナ禍の中で親子の断絶が進んでいるとして、同団体は国や自治体に対し、両世帯が健康で感染症対策も図られている場合、面会交流を外出自粛の対象外と明示することなどを求めている。」2020.4.24産経新聞


面会交流には法的救済があるという学説の真偽

実子誘拐横行社会維持派や共同親権阻止派達から人気の憲法学者木村草太教授は、彼自身のSNSや講演での発言で「子どもと会いたいなら、面会交流手続きがある。共同親権化は必要が無い。」という旨を繰り返し主張している。

確かに面会交流審判という法手続きはあるし、それにより得た債務名義に対し履行勧告という手続きもあり、債務名義が詳細に定義されていれば不履行に対して損害賠償請求もできる。一見、憲法学者が解説している通り、手続きが保障されているようにも見えるかもしれない。しかし、実態はどうなっているだろうか。

離婚弁護士らが主導する実子誘拐事件における面会交流手続きの一般的な流れは下記の通りだ。

  1. 親権独占を目的とした誘拐を仕掛ける離婚弁護士らは、夫婦関係破綻状態を作る為に、子煩悩な親と子を断絶させ、高葛藤事案に仕立てる必要がある。その為、面会交流の債務名義が確定するまで、親権監護権を持っている親に対しても声も聞かせぬ断絶強要を行わせるのが一般的だ。
  2. 面会交流の手続きは、調停前置き主義といって、債務名義を得る為の審判を直ぐ利用できず、家裁調停員の仲介の元で話し合い解決を促される。家裁調停員の弁護士が連れ去りと冤罪DVの取り扱いを堂々と公言しているような無法治状況において、当然に泣き寝入りを促され無駄な期間を空費させられることになる。
  3. 拉致を常習手口とする弁護士らは、子どもと引き離した父親を、証拠無くDV加害者に貶める為に、話し合いの場である調停に母親を出席させないことが多く、欠席させても不利に扱われることが無い。「後を着けられて連れ去った子どもの居場所がばれるのが嫌」という身勝手な理由や、相手方非開示書類で自由に書いて提出すれば反論される機会も無く、被害者に成りすますことが保障されている。調停は話し合いの場にはならずに従前の生活を風化させることに悪用されている。
  4. 審判移行しても、更に1年が費やされる。しかも、最初から結果は決まっている茶番だ。審判は「日本の相場」で決まる。拉致法曹に従順に泣き寝入りしそうな別居親なら月2回、1回当たり6時間以内、拉致法曹に泣き寝入りしそうにないなら家裁調査官の天下り先での軟禁監視付、撮影プレゼント禁止で、月に1回、3時間以内というのが日本の相場だ。
  5. 調停審判を経て、ようやく得た極貧面会交流債務名義も直ぐには履行されない、仕事が緩慢な家裁調査官らの天下り先を悪用すれば、半年ぐらいは面会交流開始を遅らせ債務不履行幇助をしてくれる。コロナ禍でも、天下り人達は債務不履行に加担する。
  6. 調停審判を経て、ようやく得た初回の極貧面会交流債務名義では、不履行へのペナルティとなる間接強制手続きに利用できない。日時場所方法など詳細に明記された債務名義を得る為に、また一から調停・審判を利用しなければならない。極貧面会が詳細に定義されることにより、自由に会える道を閉ざすことから利用しない実子誘拐被害親は多い。
  7. 日本では、面会交流の債務不履行は、監護権や親権の濫用として判断されずに親権監護権変更理由にはされない。
  8. 面会交流の履行勧告は、家裁調査官が行う。連絡を行うだけで何のペナルティも無いので、親子断絶が精神的加害欲求である場合は勧告された位で履行されることは無い。家裁調査官の天下り先から契約を切られたり、そもそも契約しない場合には、不履行では無く「別居親が同居親の合意を得られない」と権利者を貶めることが一般的だ。

憲法学者が、親権が無くても親子が面会交流をする手続きは保障されていると解説している机上の空論と、実態はかなりかけ離れている。


法的救済業務を担う公務員達の職業倫理

実子誘拐事件において、監護者指定手続きを担当する裁判官は、「私は誘拐事件の審理を担当していない。現状の(拉致後の)監護状況を奪う必要があるのかを審理するだけ」と言うだろう。

離婚訴訟を担当する裁判官は、「私は誘拐事件の審理を担当していない。離婚請求に応じるつもりがあるのかないのかそういう手続きだ。」と言うだろう。

実子誘拐事件の被害相談を受けた警察官は「裁判所でなんか手続きやってんなら、それでいいじゃないか」と言うだろう。

面会交流の履行勧告を担当する家裁調査官は、「私は連絡するだけ。何の拘束力も与えない。」と言うだろう。

彼ら司法行政職員らには、法的救済が必要な被害者を救済するという職業倫理は存在しない。「私の仕事ではない」ことを非法曹の被害者を見下すように高圧的に伝える。

もし、職業倫理があり、やむに已まれず「私の仕事としては救済できない」のなら、他国の学術的意見を学び、立法不作為に対し立法府への働きかけをするだろう。しかし、国会議員への働きかけも、他文明国からのシンポジウムでも見かけるのは、実子誘拐被害者ばかりだ。法曹人には、現状の拉致横行社会維持の為の活動しかみえない。

「私の仕事ではない(無知な素人めが!)」と拉致被害親達を高圧的にあしらう司法行政職員達に読んで欲しい寓話がある。

イソップ寓話の「3人のレンガ職人」だ。

もし、日本の司法行政職員達が、3人目のレンガ職人のような職業倫理をもてれば、現在のような実子誘拐被害者弾圧は起きないだろう。

*レンガ職人に排水管工事や設計を行えという趣旨では無く職業倫理を持てという主旨。


イソップ寓話「3人のレンガ職人」

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、

一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。

旅人はその男のそばに立ち止まって、

 「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

 「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

 「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。

先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。

旅人は尋ねた。

 「ここでいったい何をしているのですか?」

 「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

 「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

 「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べていくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ。」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、

別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

 「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

 「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

 「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

 「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、

また元気いっぱいに歩き続けた。


Taro's blog 報道されづらい真実

何故,こんな酷い社会問題が解決されずにいるのだろう?という問題が日本には溢れている。 司法がもし法と正義を守る機関では無かったら? 深刻な社会問題を票読みから見て見ぬふりする政治家ばかりだったら? 大手報道が取り上げをタブー視する人権問題があったら? 市民を言論弾圧するスラップ訴訟が横行していたら? 今,市民の勇気をもった情報発信が求められている。 発信者 小島 太郎